似て非なるもの

僕の所有するロッドの中には似て非なる2本がある。

僕はずっとワールドシャウラ一筋。


その中でも15101Fと1600SSというロッドがある。

ロッドの長さ、ルアーの適合ウエイト共に


表記されているスペックが似ている。


なぜそんな2本を所有するに至ったのか。



もともと15101Fは釣りを再開した5年前に購入した。

後に結局は購入することになった1652Rと迷ったが

その時は出来るだけ短く、そして1本である程度こなせるロッドが欲しかった。

結論から言うと、15101Fの1本があれば


僕のおかっぱりのバスフィッシングは成り立つ。


その路線では1652Rが最も好まれているようだが


僕は1本だけ選べと言われれば迷わず15101Fを選ぶ。

ルアーフィッシングにおいて、このロッドは釣り人を育てる。

キャスティング、ルアーアクション。

改めて僕はこのロッドから基本を学んだ。


最近結果を出せているトップウォーターの釣りもそうだ。


そして、ジャークベイトの奥深さもこのロッドで知ることができた。


申し分のないロッドであり、話はここで終わらせても良いぐらいだ。


しかし趣味というものは、欲をかくものだから話は続く(笑)



すっかりルアーアクションの楽しさに取り憑かれてしまい


いつしか、それ専用とも言えるロッドがあっても良いかと思い始めた。


僕は専用というカテゴリーがあまり好きではないが、


この分野についてはどうやら別らしい。


そんな中で、今年のモデルチェンジと同時に発表されたのが1600SSというロッドだ。




春先に霞へ釣りへ行った時に潮来釣具センターへ立ち寄った。


まだデリバリーは始まっていなかったが、お店にはプロトモデルが既に並べられ


実際手にとって見ることが出来た。


そして村田さんから直に説明を受け、実際15101Fと曲げ比べてもらい


その違いをしっかりと理解したうえで、購入を決めた。



そして手元に届く頃にはトップを楽しめる季節となり、最近の釣行に至る。


使い心地は想像通り、ルアーアクションについては15101Fの上をいく。


アクションの強弱のつけやすさが抜群にやりやすい。


特に弱めに動かす方向については、これ以上ないほど繊細な強弱が可能だ。


15101Fでは張りが強すぎるが故に出来なかった部分を全て解決してくれた。



そしてパワーはとにかく粘り強い。


魚が下に引っ張ろうが不安は全く感じない。


グラスのようにロッド全体が綺麗に曲がり、


その反発力を活かすように魚が自然と浮いて来る。


まだ一匹だけの釣果であり、感想を述べるには恥ずかしい限りだが


そんな印象を受けたロッドだ。



1600SSは表記の通り、0番という最も柔らかい番手。


SSは粘り強く柔らかく、ライトウエイトのルアーにも対応する。



僕が実際に試したルアーは、ディープタイニーNとシャッドラップSR6。


ともに5g前後の軽いルアーであり、スピニングを必須としていた。


お世辞にも特別な飛距離を出すことはできないが、


1600SSはこの軽いウエイトをしっかり乗せて投げることができる。



この分野にしても15101Fでは避けていた部分であり


今後タックル構成に大きく影響していくであろう。


では15101Fの出番はもうないのかというと、そんなことはない。


1600SSはボトムのスローな釣りには適さない。


ボトムの釣りにはある程度の張りが求められるからであり


そうなれば15101Fを選ぶことになる。



僕はその日の状況から、自分が狙う魚を追っていくスタイル。


この季節、早朝であればトップで出る魚を探すだけであり、


途中に現れる細かなストラクチャーを探ったりはしない。


限られた時間を有効に使うためにも、場所を捨てる勇気も必要だということだ。



だから15101Fと1600SSで迷うことはない。


この2本は似て非なる存在だ。


この季節、霞水系の早朝や夕方は1600SSがメインになるだろう。


日中、ストラクチャーをテンポよく探るなら15101F。


そんなイメージで使い分けをしている。



ながながと語ってはいるが、極論は1本で釣りは成り立つ。


おそらくストレスを感じることもないだろう。


ただ、一匹を求めて考える行程の中にタックル選びも含まれている。


何本か所有しているロッドの中から、その日の状況を想像して


選び抜いたロッドにラインを通す時間が僕は好きだ。



Fishing Diary

趣味として釣りと向き合うブログです。

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