~2019.5.4~ 中禅寺湖

今年の連休はカレンダー通りになり、


いつも遅い連休をもらっていた身としては、


予想される混雑から少し釣りに行くことが億劫になっていた。


しかし、せっかく体力に余裕のあるこの連休に釣りに行かない理由もない。


再び中禅寺湖に向かうことにした。




この日東京では気温が上がる予報だったが


奥日光ではそんな予報はまったく関係なかった。


いつものように、いろは坂を登っていくと、


車のメーターが壊れたかのようなスピードでグングン気温が下がっていく。


そして湖畔到着時には2度まで下がった。


釣券を購入して夜明けまで仮眠することにした。





そして少し寝過ごした4時半にスタート(笑)


前回訪れた時はこの時間は真っ暗だったが、この日はもう薄明るい。


季節の進行を感じながら、湖畔に立とうとするが


やはりどこを見ても人・人・人・・・


当然狙っていたポイントに入れるわけもなく


少し湖畔を歩きながら様子を見ることにした。





この日も国道側から入ったが、竿を振れたのは結局5時頃であった。


水面が騒がしいので、まだタイミングは逃していないようだった。


この湖で魚を手にしたこともないのに、強気にミノーを使いだす。


下手なくせして、手堅い釣りというものがどうも苦手な性格らしい。


後で何度後悔しても治らないので、つまりそういう人間なんだろう(笑)




あたりらしいものはあったが、乗せられるほどのものではなく

時間はあっという間に過ぎていく。

日が昇るとお馴染みのユスリカの大群が現れる。

その量は前回の比ではなく、油断しているとウェーダーをよじ登ってくる。

正直、虫というカテゴリーが苦手な身としては酷な環境だ。

集中力も切れてきたので、一度車に戻ることにした。



駐車場の台数も朝より増えていたので、ポイントに入るのは無理と判断し

早めに山側へ移動することにした。

しかし、前回はがらがらだった歌が浜駐車場もほぼ満車。

何とか車を止めて、徒歩で山側に入ったものの

湖畔は既に人でいっぱい。

ここは歩くしかないと覚悟を決め、前回のむじな窪よりも先を目指す。





八丁の先端まで行くつもりだったが、歩道がまさかの通行止め。

ガレキの湖畔を歩いて行くことは出来るが

既に場所に入っている人の邪魔になってはいけないので

結局むじな窪まで戻ってきてしまった。




タイミング良く場所が空いていたので、隣に声をかけて入らせていただいた。

やはりこの場所は深く、20g越えのスプーンすらしばらく着底しない。


このウエイトのスプーンをフルキャストすると、僕でも60~70mは飛ぶ。


そこから着底までフリーフォールさせるわけだから、


当然ラインは100mで足りるわけもなく、150m巻いている。




この日はMTレイクスとプロビアを使い分けた。


前回はディープカッパーを使用していたが、補充しようとしても


このルアーは量販店にはまず売っていない。


どうしてもロスト率の高いルアーであるだけに、


いつでも入手できるということは重要なことでもある。




カラーローテーションをしながら、ひたすらキャストを続けていく。


攻めるレンジもボトムから中層まで探ってはみるものの反応はない。


空いている場所を探しては入り、キャストを続けるが


そうたやすく釣れるわけもない。


他人様のSNSなどで釣果を見ていると、いとも簡単に見えてしまうが


いざ自分がその場に立つと、彼らの偉大さに気付かされる。


釣りに『簡単』という言葉はふさわしくない。




このまま夕方まで山側に留まるか、夕方は再び国道側に戻るか悩んでいた。


この時、時間は既に14時を回っていた。


昨晩から1時間しか寝ていないうえ、朝の軽食以外何も口にしていない。


僕の知っているどのフィールドよりも、中禅寺湖の釣りは歩くことを強いられる。


自分が思っているよりもエネルギーを消費するので、この状況は良くなかった。


一度車に戻り、コンビニで買ってあったものを食べる。


そして1時間ほど昼寝をするつもりが、起きたら16時を過ぎていた・・・




再び山側に入る時間もなく、急いで丸山駐車場へ向かう。


混雑していると思いきや、朝よりも車の台数は少なく難なく止められた。


湖畔は混雑しているものの、こちらも朝より人が少ない。


12番に入り、夕まずめに備えミノーを投げる。


国道側のこの辺りは水深がそれほど深くなさそうなので


スプーンのウエイトを落とし、各レンジを探っていく。





時間になると魚の気配は出てくるものの、


自分を含めまわりも釣れている感じがない。


思い切って場所を変えてみることにした。


実はこの数日前、サンスイ渋谷店の店長に助言をもらっていた。


釣れない場所に留まるな。


釣れないルアーを使い続けるな。


この2点。


シンプルだが陥りやすい。




残り少ない時間だが、湖畔を歩き6番に入ることができた。


ここがこの日最後のポイントになることは分かっていた。


今日はまだ明確なあたりすらない。


焦る気持ちを抑えてキャストを続ける。


10分・・・20分と、時間が経つスピードがいつもの何倍にも早く感じられる。


そして18時を迎え、この日も中禅寺湖のトラウトに出会うことは出来なかった。





車に戻る帰り際、湖畔を歩いていると、当然ほかのアングラーと


顔を合わせることになるが、話を聞くとあまり良い結果を耳にできなかった。


それでも自分を含め誰もが目を輝かせながら、


嬉しそうにそれを話すのだから、改めて良い趣味だなと感じてしまう。




帰り支度をして、帰路につきたいところだが


連休中のこの時間帯に急いでも、渋滞に巻き込まれるだけだったので


少し湖畔をドライブして撮影などしてみた。





1日を通して、ここは目に映る景色が本当に素晴らしく


自分がいかに贅沢な時間を過ごさせてもらっているかを感じる。


後ろ髪を引かれる思いで湖を後にし、坂を降りることにした。




さて、帰ろうとナビをセットすると東北道30㎞の渋滞が表示される・・・


調べると下道の方が早く、高速入り口手前で迂回ルートに入る。


これが正解で道はガラガラ。


山道なので信号もほとんどなく、関越の東松山ICまで驚くほど早く着いた。


その頃には渋滞も緩和され、東松山ICから終点練馬まではノンストップ。




帰宅して道具の整理をしていると、すでに次の釣りを想像してしまう。


次はあの場所でこうしてと・・・


きりがないのかもしれないけど、自分の釣りで自分の考えたことを


地道に繰り返していくことが、僕にとっては手っ取り早く


そして何より楽しく続けられるんじゃないかと、最近分かってきた。



Fishing Diary

趣味として釣りと向き合うブログです。

0コメント

  • 1000 / 1000